大学院で遺伝子について学ぶ奥野泉水(加瀬亮)には、春(岡田将生)という2歳年下の弟がいた。冴えない不器用な自分に比べると、美男子でピカソの生まれ変わりを自称する春はまぶしいばかりの存在だった。春は、街中の落書きを消す仕事をしている。そんな春を見初めて、ストーカー行為を続ける夏子(吉高由里子)。彼女は全身整形手術まで受けて、春の気を引こうとしていた。泉水と春の母親である梨江子(鈴木京香)は、7年前に亡くなっていた。しかし、父の正志(小日向文世)は、「俺たちは最強の家族だ」と二人の息子たちに惜しみなく愛を注いで育てた・・・。